アンビエント・ミュージックの復興を宣言し、不朽のジャンルへと軌道修正を果たした名作『CHILL OUT』の発表から20周年。2010年代の幕開けにアンビエント・ブームの到来。
20年目にして生まれ変わったアンビエントの古典。継ぎ接ぎだらけのサンプリング・コラージュからまったくのオリジナル・サウンドへ。
三田格
Chill Out/ DJ YOGURT & KOYAS
チル・アウト / DJヨーグルト&コヤス
2010.03.10 release
XECD-1127 定価¥2,300(税抜価格¥2,190)
Tracklisting01. Introduction To "Chill Out" On The Border
02. The Dusk Is Falling Fast, Star's Shining
03. Smokin', Black Coffee Doing Gold
04. Dream Time In Lake Mushroom
05. Eternal Dawn
06. Have You Ever Heard It A Long Time Ago?
07. Chinnabon On The Radio, Arata's Guitar In My Soul
08. 3AM Freak Out Of Beaumount
09. Hiraku's Violin Was A Song We Heard
10. Trancentral Lost In Yogurt's Mind
11. Tribute To KLF "Chill Out" Theme (Part.1)
12. A Melody From A Past Life Keepin' On
13. Arata's Rock Radio And Koyas's Acid Into Your Ear
14. Alone Again Naturally With The Dawn Coming Up
15. Dj Yogurt&KOYAS's 20 Minuites Ambient Dub Mix
■About 『Chill Out』、『The KLF』
現在も、和む、癒す、のような意味で巷で使われている、『チル・アルト』という言葉は、1980年代後期のレイヴ・カルチャーにおいてダンスで火照った体を休ませ癒すといった行為が概念化された言葉だ。その当時から活躍したイギリスの伝説的ユニット、“”The KLF“の作品『Chill Out』の発売を切っ掛けにひろく知られる言葉となった。
The KLF(Kopyright Liberation Front ザ・ケイエルエフ)は、1987年、イギリスのビル・ドラモンドとジミー・コーティの二人で結成されたユニットである。
ABBA『Dancing Queen』を無断でサンプリング(新たに楽曲を製作する際に、過去楽曲、他者等の音源の一部を、使用する手法。)した作品を発表して訴えられかけられたり(警告を受け発売を中止、スウェーデンで在庫を焼却処分、その模様を写真に収め自作のジャケット裏面にアート・ワークとして使用したというエピソードがある。)、PV撮影の為にミステリー・サークルをねつ造したりと、さんざん世間を騒がせる一方、その作品のクオリティや製作手法は後続のミュージシャン達に大きな影響を与えた。
1990年に発表された作品『Chill Out』もエルヴィス・プレスリーらの楽曲が無断で使用されるなどしていたが、その他にもフィールド・レコーディングされた自然音、羊や鳥の鳴き声、機関車の汽笛や走行音などが、見事にコラージュされることによって、美しく壮大な世界を創り出し、結果この作品は、アンビエント・ミュージックの傑作として音楽史上語り継がれる作品となった。
しかし、この作品『Chill Out』が高い評価と大きな話題を呼んだからこそ、果たして権利関係の問題が理由なのか定かではないが、いまでは廃盤となってしまい、入手する事が困難な作品となっている。
『Chill Out』が発売されて今年で20周年を迎える2010年。
長年レコード・ショップのバイヤーとして膨大な音楽経験と知識を蓄え、またDJとしても活躍するDJ YOGURTと、そのパートナーであるKOYASが、果敢にこの名作の復活へと挑んだのがこの作品『Chill Out』である。
一切の違法サンプリング音源を使用せず、コード進行やアレンジを解析し、オリジナル音源のみを使用して再構築された本作は、ブライアン・イーノが提唱したアンビエントの概念にKLFが加えたユーモアやサイケデリックな魅力をあますことなく再現し、当時のコンセプトを現代に甦らせると同時に、音楽史に残されるべき作品として新たな輝きを放っている。
3/19(金)@UNIT代官山
DJヨーグルト&コヤスによる『チル・アウト』のスペシャルライブが、Ellen Allienら海外アーティストとJoseph Nothingら国内アーティストのパフォーマンスとともに行われます。
http://www.unit-tokyo.com/schedule/2010/03/19/100319_bpitch_control
■Artist Biography
DJ Yogurt (Upsets/Upset Recordings)93年から08年まで15年間、シスコテクノ店等のコアな音楽ファンに愛されるレコード店でバイヤー勤務していた経験と知識を生かし、05年以後は毎週末のように各地でDJをおこない、平日は楽曲制作の相方Koyasと作曲する日々を送っている。
パーティーの雰囲気を尊重しつつ、一万枚を越える所蔵レコードの中から選んだ多彩な選曲で独自の雰囲気を作り上げる感覚に定評があり、05年以後は Flower Of LifeやRawLife等大小60以上のPartyに参加、07年以後は毎年70以上の国内各地のPartyに招聘され、09年には幕張メッセで1万人以上を集めて開催された"エレクトラグライドPresents WARP20"にも出演して好評を博した。
96年にDJを開始して、98年には音楽製作ユニットUpsetsと、自身のレーベルUpsetRecを始動後は、作品を年に1?2枚のペースで毎年リリースしている。リリースする作品は、ピークタイムのダンスフロアを揺るがす強烈なグルーヴの曲から、夜眠る時に聴くタイプのアンビエントまで、その作風の幅広さと奥の深さが多くの人達に驚嘆されている。共作やソロ作以外に、曽我部恵一やDachambo、Tegwon、Nabowa等の楽曲のRemixも手がけ、それぞれが12インチでリリースされ、EYE(BOREDOMES)、光(BLASTHEAD)、ALTZ、DJ KENT(F.O.N.)ら多くのDJ達にプレイされている。
www.djyogurt.com
KOYAS90年代に自身のテクノユニットKZSを結成しDJとトラックメイキングを開始。独自のアッパー感を持つトラックがオオハシアキラ氏(サイケアウツG)より絶賛をうけ、同系列レーベルBeauty:Burstのコンピレーションに別名義含め10枚近く参加。2006年よりDJ Yogurtと活動を共にする他にも、ABEND等都内のパーティーでレギュラーをもつDJ、Jinnoと共に行ったShin NishimuraのREMIXがBeat Portでチャートインしたり、新進気鋭のネットレーベルMaltine RecordsやUSレーベルからのリリースも予定されている。
2008年「ダンスミュージックにおける高音質」を求めKoyas Productionを設立。千葉にスタジオを立ち上げた。トラックメイキングだけではなくPA・レコーディングやマスタリングまで行うエンジニアでもあり、PCを使用した音楽制作にも精通しアップル認定システムアドミニストレータの資格を所有している。
www.koyaspro.com
www.myspace.com/koyaspro
*お知らせ
一部情報サイトで、弊社から3月10日に発売されますDJ YOGURT & KOYASの作品につきまして「The KLFが1990年に発表した『CHILL OUT』のフルカバー作品」との表現で紹介されておりますが、カバー作品ではありません。
実際には、「The KLFの作品『CHILL OUT』にインスピレーションを受け、そのコンセプトを独自に再現したDJ YOGURT & KOYASの同名オリジナル・アルバム」となります。
一部ファンの皆さまの間で、様々に話題になってるようですが、正しい情報は以上になりますので、ご了承いただけます様お願い致します。


